おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ゾンビ・サファリパーク

寒風吹きすさぶ晴天の一日。
冷たい風のおかげで体感温度はいつもに増して低め。
横綱 稀勢の里が昨日引退を表明した。
番付を落としてもまだまだ活躍できる力士だった。
背負うものがあまりに大きすぎた。
横綱でさえなければと悔しく思う。

映画「ゾンビ・サファリパーク」を観た。

ゾンビウイルスが猛威を振るい、20億人が犠牲になった近未来。
結束した人類はゾンビとの戦いに打ち勝ち、10年かけてようやく秩序と平和を取り戻した。
文明の崩壊にまで至ってしまった「バイオハザード」よりは幾分マシな世界のようだ。

近年、ここカナリア諸島で地上に残った最後のゾンビが発見され、アウトブレイク被災者が暮らす難民キャンプを尻目に、ゾンビ狩りが楽しめる金持ち相手の高級リゾート施設が造られた。

さて、ここにセラピーに通う女性がいる。
彼女は10年前のアウトブレイクの生存者。
感染で失った父のことが忘れられず、悪夢にうなされ続ける毎日だ。
ゾンビへの復讐が救いをもたらすかもしれないというセラピーの勧めもあり、このたび恋人と連れ立って例のリゾート施設を訪れてみることにした。

こうして豪華な島のリゾートホテルに到着した彼女。
宿泊客はオリエンテーションで気分を盛り上げ、いくつかのグループに別れていよいよ狩場へと向かう。
安全対策を施した狩場でガイドの指導のもと、一方的な虐殺が楽しめるはずだった。

ところがどうしたことか。

施設をコントロールするシステムに異常が発生。
制御不能となり、おびただしい数のゾンビが一斉に解き放たれる事態になってしまった。

ああ、何も知らぬまま、ほんまもんのゾンビサバイバルに放り込まれた彼らの行方はいかに。

物語は、外界から遮断された孤島にある高級リゾート施設を舞台に繰り広げるサバイバルホラー

世界各地に点在する難民キャンプ。
住み慣れた土地を追われ行き場をなくしたた彼らが、その後どういう運命を辿るのか誰も知らない。
この難民問題に対して根本的な解決策を見出すことが出来ないまま、見てみぬ振りを決め込む国際社会に対する作り手の強い憤りを感じる。

上空から俯瞰した終盤のシーンが見どころ。
やや粗削りなストーリーながら、単なるゾンビサバイバルに留まらず、世相を反映し人のモラルを問う姿勢を評価したい。

ジェシカ・デ・ゴウ
「チャンス!」のマーティン・マッキャン
クロムウェル~英国王への挑戦~」のダグレイ・スコット
ジャッサ・アールワリャ
ローレンス・ウォーカー
エレン・リス
ケヴィン・シェン
クレア・グース共演。

原題「THE REZORT」
2015年 イギリス、スペイン制作。
PG-12