おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ジョン・ウィック チャプター2

朝からどんよりした空模様。
冬らしくない暖かさが続く。
ニュースによると新型肺炎の罹患数者と死者数が日々増え続けているようだ。
封鎖された街でじっと不安に耐えてる人々の事を思うと胸が痛む。
この現代において疫病で大勢が死に至る未来が存在するなんて、つい数週間前には考えもしなかったよ。
がんばれ中国の民。
我々もできるかぎりがんばる。

映画「ジョン・ウィック チャプター2」を観た。

ネオンきらめく夜の街を疾走するバイク。
逃げるその後を執拗に追う一台の車がある。
派手なカーアクションを繰り広げるもバイクの乗り手は力及ばず、とうとうアスファルトに投げ出されてしまったよ。
車のドアが開き、死神のごとき黒いスーツの男がゆらりと降り立つ。
そいつは横たわるバイク野郎の懐からカードキーを拾い上げた。
そんなシーンから物語は幕を開ける。

ここは、麻薬取引の拠点となっているロシアンマフィアの解体屋。
中古車がずらりと並ぶそこへ乗り込んできたのは、つい先日、ロシアンマフィア相手に仔犬の復讐劇を繰り広げたジョン・ウィックそのひとである。
たかが一匹、されど一匹。
でも、彼にとっては亡き愛妻が残したかけがえのない宝だったんだよね。

さて、仔犬の復讐の次は盗まれた愛車だ。
これまた亡き愛妻からのプレゼント。
彼にとっては宝物だ。
なんとしても取り戻さなくてはならねえ。

大勢のマフィアを相手に孤高の戦いはまだまだ続く。
死体の山を築きようやく愛車を取り戻すと、怯えるロシアンマフィアのボスとは手打ちとあいなった。

やれやれ、復讐の全てが終わった。
現役時代の装備一式を再び地下に封印し、亡き妻の思い出を胸に、新たに拾った犬(名前はまだない)と静かに余生を過ごすつもりだった。

ところが、そうは問屋が卸さねえ。

ほどなく彼のもとを部下を従えた男が訪れる。
ニューヨークを支配する巨大勢力のひとつ、イタリアンマフィアの幹部だ。
一連の復讐騒動で、引退した伝説の凄腕ヒットマンが返り咲いたとの噂を聞きつけやってきたのだ。

ついては、ある仕事を依頼したいという。

いやいやいや、おれ引退したですし。
仕事なんてもうしないですし。
あれは個人的な復讐にすぎないですしおすし。

しかし彼には断ることができない。
このイタリアンマフィアは血の誓約を交わした相手だったのだ。

はて?
血の誓約とはいかなるものか。
闇社会ではすんなり引退などさせてはもらえない。
そこで、引退後の身の安全と引き換えに保険さながらな契約を結んだのだという。

闇社会は様々なルールによって成り立っている。
こちらの願いを叶えたその誓約があるかぎり、相手の願いもまた聞き入れなくてはならない。
このルールに逆らう者は死あるのみだ。

さあ、どうするジョン・ウィック
ああ、いつになったら彼に安息の日が訪れるのだろうか。

物語は、伝説のヒットマン ジョン・ウィックがニューヨーク闇社会の支配権を巡る陰謀に巻き込まれてゆく様子を描いたクライムアクション。
伝説のヒットマンを、悪い子はいねがー!?でおなじみの悪童を戒めるなまはげの西洋版ブギーマンになぞらえているシリーズ第二弾。

さあて、今回の悪い子は誰がなー?

格闘ゲームさながらのリズミカルなアクションは不思議と血生臭さを感じさせず、安心して観ていられる。
見どころはシリーズを通しての魅力でもある、社会の裏側に潜み独自の秩序とネットワークを持つ秘密結社のごときヒットマンの世界観だ。
特に、まるで同時進行しているように入れ替わり立ち替わり描かれる仕立て屋とソムリエの演出は、テンポよく意外性もあいまって大いに楽しめた。
おそらく作品のハイライトだったのではないかとすら思う。
ただ、終盤における鏡のミュージアムを背景にしたアクションシーンは頂けない。
その派手な演出のわりに無駄に長く感じられた一幕だった。
やっぱりジョン・ウィックのアクションには妙な閉鎖空間ではなく、古都や下町の路地裏といったシチュエーションがよく似合う。
犬はあいかわらずかわいい。

キアヌ・リーヴス
「クラウン」のピーター・ストーメア
「二ツ星の料理人」のリッカルド・スカマルチョ
バイオハザード ザ・ファイナル」のルビー・ローズ
「ケース39」のイアン・マクシェーン
「ザ・ゲスト」のランス・レディック
ジーサンズ はじめての強盗」のピーター・セラフィノウィッツ
ルカ・モスカ
クラウディア・ジェリーニ
ラン・オールナイト」のコモン
パッセンジャー」のローレンス・フィッシュバーン
ビアス・シーガル共演。

原題「JOHN WICK:CHAPTER 2」
2017年 制作。
R-15+