おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

シークレット・アイズ

風が吹く中、雨が降ったり止んだりを繰り返している。
朝からどんより空模様の一日。

映画「シークレット・アイズ」を観た。

日もとっぷりと暮れた夜のオフィスで、ひとりパソコンに向かう男。
FBIのデータベースにアクセスし、手持ちの写真と受刑者の顔写真をひとつひとつ照合している。
おや?
彼が探している受刑者が見つかったようだ。
そんなシーンから物語は幕を開ける。

ここはロサンゼルス検察局。
美貌の女検事のもとに、元部下だった冒頭の男が訪ねてきた。
二人は13年ぶりの再会になる。

13年前の、あの事件の容疑者をようやく見つけたので起訴できないかと男はいう。

時を遡ること2002年。
国を揺るがす同時多発テロ事件から4ヶ月。
司法当局がテロリストの検挙に躍起になっていた頃、ハーバード卒のエリート検事補だった彼女と、FBIから検事局に出向していた彼は、テロ対策の合同捜査班で出会った。

ある時、彼らがマークしていたモスク近くの駐車場で若い女の遺体が発見される。

現場へ向かった彼は、息を呑んだ。

遺体があまりに惨かったからか?

否。

なんてことだろう。
それは、家族ぐるみの付き合いがあった同僚の愛娘だったのだ。

何としてもこの犯人を挙げねば。
身内を殺されたも同然な彼は復讐心に火が付いた。

上司である女検事補の協力のもと、手がかりを捜す彼は一枚の写真に着目。
そこには被害者を見つめる人物の姿があった。
しかもそいつは、テロ対策課がマークするモスクに出入りしている男ではないか。

ところが、容疑者を検挙しようとした矢先、上層部から横槍が入った。

なんと容疑者は、検事局の情報屋だというではないか。

たったひとりのレイプ殺人犯を挙げるより、テロリストを組織ぐるみで検挙する方が優先される。
よって、手を出さずに泳がせておけというのだ。
組織のトップである検事もその意向だという。

こうして、彼らの捜査は身内によって阻まれてしまうのだった。

物語は、ある捜査官の13年越しの憤りと執念の捜査を描いたサスペンス。

女上司が容疑者を激しく挑発するシーンで、ようやくこれが「瞳の奥の秘密」のリメイク作品だということに気づいた。

テロの脅威に怯える世相をからめたオリジナルにはない持ち味を生かし、上手く仕立ててある。

ただ、現在と過去を行きつ戻りつしながら描かれる込み入ったストーリー展開はやや混乱する。
欲を言うなら、服装のみならず髪型も大胆に変えるといった、過去と現在を識別しやすい仕掛けが欲しかった。

それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー
ニコール・キッドマン
ジュリア・ロバーツ
「フローズン・グラウンド」のディーン・ノリス、
「アメリカン・レポーター」のアルフレッド・モリーナ、
グランド・イリュージョン」のマイケル・ケリー
ジョー・コール、ゾーイ・グレアム共演。

原題「SECRET IN THEIR EYES」
2015年 アメリカ、イギリス、スペイン、韓国 制作。

ソーシャルメディアのボタンがあちこち付いとるけど、イロイロ面倒やから押さんでええんやで。