おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

エリザベス2世 知られざる女王の素顔

からしとしと雨降りの一日。
気温上がらず、再びダウンの上着の出番となった。

映画「エリザベス2世 知られざる女王の素顔」を観た。

王室とは夢物語と現実の融合だ。
お姫様のおとぎ話が現実の歴史と一体となることなのだという。

そう、これは現実なのだ。
まるでおとぎ話から抜け出たかのような、豪華絢爛な英国女王エリザベス2世戴冠式を収めた映像から物語は幕を開ける。

彼女は、もともと世継ぎとして生まれたわけではない。
時の国王エドワード8世の弟、ヨーク公の長女として生を受けた彼女は、傍流の一王女に過ぎなかった。

家はロンドンのピカデリー。
公務と家庭をそれぞれ大切にする両親のもと、王族とはいえフツーの家庭に近い育ち方をした。
そのため、上に立つ者にありがちな尊大さや自惚れとは無縁であったという。

ところが、国王である伯父が愛する女と結婚するために突然の退位。
この出来事によって、吃音を抱え、世継ぎではなかったため、帝王学など学ぶ機会も与えられなかった父が即位せざるをえなくなった。
こうして、その娘であった彼女の人生もまた一変してしまうのだった。

物語は、ジャーナリストや作家、女優、関係者の証言をもとに、実際の映像をまじえながらエリザベス2世の子供時代に遡り、時代背景やエピソード、その人物像に迫ってゆくドキュメンタリー。

マスコミがゴシップとして報じたのとはまた違った、彼女が見つめてきた家族の姿に触れる。
好意的な証言を中心に構成されており、感情を決して表に出さず、立場をわきまえ国のために尽くすその姿勢は、証言者のひとりヘレン・ミレンが演じた「クィーン」と重なる。

この作品も含め、我々はマスコミや映画が作り上げた彼女しか知らない。
その真意はどこにあるのだろう。
在位65年。
国を背負うという重圧に耐え続け、沈黙を守って生きてきた彼女に、ふと思いを馳せる一作。

原題「THE MAJESTIC LIFE OF QUEEN ELIZABETH II」
2013年 イギリス制作。

ソーシャルメディアのボタンがあちこち付いとるけど、イロイロ面倒やから押さんでええんやで。