おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

Mr.&Mrs.スパイ

ぽかぽかと暖かな晴天の一日。
この陽気に誘われて、桜も一気に七分咲きになった。
春休みということもあり、いつもは静かな公園も花見客で賑わっている。

映画「Mr.&Mrs.スパイ」を観た。

ここは、安らぎのマイホームが並ぶ、サークル型の通りに面した緑あふれる住宅街。
住人のほとんどが最寄の航空宇宙関連企業に勤めているのだという。

おや?
突然、そのうちの一邸が爆風と共に吹っ飛んだ。
そんな驚きの映像から物語は幕を開ける。

時は、2週間前に遡る。

前出企業の人事部に勤める男がいる。
コミュニケーション術に長けた彼は、もっぱら社員の悩み相談やトラブル解決に奔走している。
社の中では重要ポストではないため同僚からはだいぶ軽んじられているが、お人よしの彼はそんなこと気にも留めていない。

さて、そんな彼の真向かいに新たな住人が越してきた。
不動産勤めの友人の話によれば、内覧もせずに購入した変わった客なのだという。

どんな人たちなのかしら?
人と人との繋がりを大切にする仕事柄、夫婦揃って興味津々だ。

ほどなく現れたのは、ハリウッドスターかよと思わず突っ込みを入れたくなるほどの見目麗しいカップルだった。

夫は紀行作家で、妻はソーシャルメディアコンサルタントだという。
庶民の彼らがどんなに背伸びしても敵いそうにない、エレガントな会話術とファッションセンスを兼ね備えた、実に魅力的な二人だ。

しかし、このカップルなんだか妙なのだ。
お近づきの印にと頂いた吹きガラスの置物から盗聴器が出てきたではないか。

訝しむ夫婦は、前の住人から預かったままのキーを使い、こっそりカップルの留守宅に忍び込んだ。

そこで彼らが見たものは、社員の個人情報が映し出されているモニターや無線機が所狭しと並ぶ怪しい部屋だった。

すわ、ロシアのスパイか!?
彼らの目的とはいかに?

物語は、ひょんなことから国家機密に関わる陰謀に巻き込まれてしまった、平凡な夫婦の姿を描くドタバタコメディ。

手玉に取るつもりだった夫婦の人柄にほれ込み、逆に感化されてゆくスパイカップルの姿が見どころ。

ただ、本来笑うべき所であるはずの、取り乱す夫婦の空騒ぎが終始グダグダで観客をドン引きさせる。

尺の短いストーリーをあの手この手で水増ししているため、深みもなければ盛り上がりにも欠ける印象。
コメディとしては失敗。
残念。

ハングオーバー!」のザック・ガリフィアナキス
グランド・イリュージョン」のアイラ・フィッシャー
「エンジェル ウォーズ」のジョン・ハム
ガル・ガドット
「テッド」のマット・ウォルシュ、
「或る終焉」のメアリーベス・モンロー、
マイケル・リュー、
それでも恋するバルセロナ」のケヴィン・ダン
「LIFE!」のパットン・オズワルト共演。

原題「KEEPING UP WITH THE JONESES」
2016年 制作。

ソーシャルメディアのボタンがあちこち付いとるけど、イロイロ面倒やから押さんでええんやで。