おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

ぽかぽかと暖かな晴天の一日。
気温が上がり日中は上着がいらないほどになった。

映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」を観た。

古びた子供の写真や手紙、不気味な新聞記事。
そして世界各地の地図に記された年代や日時。
これらが示すものは一体?
そんな謎めいたオープニングロールから物語は幕を開ける。

ここフロリダの海沿いの町に、ちと冴えない高校生がいる。
学校にこそ馴染めないが、スーパーでバイトのかたわら、多忙な両親に代わって認知症のじいちゃんの世話をしているなかなか感心な青年だ。

さて、彼はバイト先にかかってきた電話でじいちゃんの異変を知る。

ここに来てはならん!

じいちゃんだいぶ混乱しているようだな。

急ぎ駆けつけた彼は息をのむ。
家は荒らされ、庭から続くほの暗い森の中にじいちゃんが倒れているではないか。

ひぃぃぃぃ。
しかも、じいちゃん目玉が無いよ。

一体何があったというのだ。

・・・島へ行け。
エマーソンを見つけろ。
絵葉書にある「ループ」へ行くんだ。
1943年9月3日だ。
島が全てを説明する。

じいちゃんは謎めいた言葉を残し事切れてしまった。

幼い彼に、よく冒険談風のおとぎ話を聞かせてくれた大好きなじいちゃんが、こんな残酷な死を迎えるなんて。
それに、柳の木がゆらめく森の中で見た目の無い不気味な化け物は何だったのだろう。
恐怖が見せた幻だったのだろうか。

以来、沈みがちな彼は、セラピストの勧めもあって、じいちゃんの絵葉書に記されていたウェールズにあるケルン島を訪ねてみることにした。
そこには、かつてじいちゃんが暮らした児童保護施設があるのだという。

こうして島に渡った彼は、無残な廃墟を目の当たりにする。
施設は1943年にドイツ軍の爆撃に遭い皆死んでしまったのだという。

おや?
廃墟に立ち入った彼は、ふと人の気配を感じた。

ひぃぃぃぃ。
爆撃で死んだ子供たちのユウレイ!?

柱の影からひょっこり顔を覗かせるそれらは、じいちゃんのおとぎ話に登場するあの子供たちではないか。

さて、このユウレイだか何だかよくわかんない子供たちに誘われ岩場の洞窟を抜けると、そこにはなんと美しい庭園と共に、かつての姿を取り戻した児童保護施設の建屋がその姿をあらわすのだった。

ここは、迫害の歴史から隠れ住む異能者たちがつくった、1943年9月3日を永遠に繰り返すループと呼ばれる空間なのだという。
なるほど、透明人間や怪力、火を自在に操る者といった、実に個性豊かな特殊能力を持った子供たちばかりだ。

はて、じいちゃんはどうしてこんな所にいたのだろう。
何かしら特殊能力を持っていたのだろうか。
そして、なぜこの安全なループを飛び出したのだろう。

物語は、じいちゃんの足跡を辿る青年が、異能者の子供を狙う悪鬼との戦いに巻き込まれてゆく姿を描いたティーン向けダークファンタジー。

日常に自分の居場所を見つけられず人生に空しさを感じていた青年が、子供たちとの触れ合いを通し、自分の社会的役割や信念を見出してゆく。

ちょっとしたワンシーンの中でも、思い思いの動きをしている子供たちの細やかな仕草が見どころ。

年代を自在に行き来することも可能なループの概念に関しては、いったん整理しないと頭が混乱してくる。
同時代に二人の自分が存在する、タイムトラベル特有の矛盾が生じる可能性もあるわけだが、そのあたりは直接ストーリーに関係ないせいかうやむやにされたままだ。

「エンダーのゲーム」のエイサ・バターフィールド
「エージェント・スティール」のテレンス・スタンプ
ソウルガールズ」のクリス・オダウド、
ガール・オン・ザ・トレイン」のアリソン・ジャニー
「ターゲット」のルパート・エヴェレット
エヴァ・グリーン
「イントルーダーズ」のエラ・パーネル、
ローレン・マクロスティ、
ジョージア・ペンバートン、
キャメロン・キング、
Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」のマイロ・パーカー、
ヘイデン・キーラー・ストーン、
フィンレイ・マクミラン
ピクシー・デイヴィーズ、
ラフィエラ・チャップマン、
ジョゼフ・オドウェル、
トーマス・オドウェル、
ジュディ・デンチ
サミュエル・L・ジャクソン共演。

原題「MISS PEREGRINE'S HOME FOR RECULIAR CHILDREN」
2016年 イギリス、ベルギー、アメリカ制作。