おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

インシディアス 序章

朝の空気がじめっと湿気を含んだものに変わった。
やや蒸し暑さを感じる薄曇りの一日。

映画「インシディアス 序章」を観た。

ここは老女がひっそりと暮らす家。
噂を頼りにひとりの女子高生が訪ねてきた。

老女はもう霊能力の仕事は辞めたのだという。
でも、わざわざ遠くからやってきたという女子高生に申し訳ない。
そこで話だけでも聞いてやることにした。

女子高生いわく、一年ほど前に病気で他界した母と話がしたいのだという。
  置いた覚えのない場所からモノがひょっこりと出てきたり、彼女の身の周りでは不思議な出来事が起こっている。

これは亡き母が、わたしに何か伝えたいのでは?

そう考える彼女は、見えない母に語りかけるようになった。

それを聞いた老女は、彼女に釘を刺す。

死者に話しかけると、死者全員に聞こえてしまうの。
違うモノを呼び寄せてしまうから、二度と自分から話しかけないで。

そう言われても彼女にはピンと来ない。
老女の忠告を忘れ母の影を追い求めるうちに、こちらに手を振る人影のようなものが見えるようになった。

それに気を取られた彼女は事故に遭い、危うく死にかけてしまうではないか。
奇跡的に蘇生したものの、両足はギプスで固められ、身動きが取れない不自由な身体になってしまったよ。
当分は自室のベッドでおとなしく過ごすよりほかない。

こうして日がな一日自室で過ごす彼女は、以前にも増して何者かの気配を感じるようになるのだった。

それは母の霊なのか、それとも・・・。

物語は、自宅療養中の女子高生に不気味な影が忍び寄る、「インシディアス」シリーズ第三弾。
生者がひとたび霊界に立ち入れば、邪悪な何かを引き連れてきてしまうのだという。
霊能オババの運命を決める出来事となった、負の連鎖の発端ともいえる怪異を描くオカルトホラー。

設定は前作の数年前。
シリーズを時系列に並べると本作が一番最初の事件になる。

見えない脅威に立ち向かうスペシャリストとはいえ、霊能者だって一介の人間に過ぎない。
霊界の全てを知り尽くしているわけではないし、怖いものは怖い。
そんなオババの迷いや恐怖感が見どころ。
本作のヒロインは女子高生ではなくあくまでオババなのだ。

悪夢の中を彷徨っているような感覚は大人をも震え上がらせる。
親父がぐだぐだでまるで役に立たないのは、こういった作品に付きもののご愛嬌と捉えるべきか。

事故物件は極力避けたい。
大島てる のありがたみを再認識する一作。

「呪い襲い殺す」のリン・シェイ、
ステファニー・スコット、
「ニュースの真相」のダーモット・マローニー
テイト・バーニー、
ヘイリー・キヨコ、
モーガン・ブラザーズ」のアンガス・サンプソン、
インシディアス」のリー・ワネル
死霊館 エンフィールド事件」のスティーヴ・コールター、
フィリス・アップルゲイト、
ジェリス・ポインデクスター、
エイドリアン・スパークス共演。

原題「INSIDIOUS CHAPTER 3」
2015年 制作。