おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

クーパー家の晩餐会

湿度の高い曇り空の一日。

映画「クーパー家の晩餐会」を観た。

今年もクリスマスシーズンがやってきた。
郊外の敷地には大きなもみの木やリースを扱う特設会場が設けられ、製菓工場ではマジパンやジンジャークッキーが続々と製造ラインを流れてゆく。
宗教ごとに特色ある飾りつけが家々を彩り、街中いたるところに通勤するサンタクロースの姿が見受けられる。
そんなわくわくするような光景を捉えたオープニングロールから物語は幕を開ける。

ここに離婚を控えた熟年夫婦がいる。
クリスマスは一家団欒の象徴的イベント。
家族揃って和やかにディナーを囲むもの。
今年も彼らの親や姉妹、そして子や孫たちが大勢集まる予定だ。
体裁もあって二人は、クリスマスが終わるまでは仲の良い夫婦を演じることに決めた。
果たして上手くいくだろうか。

一方、離婚と失業という人生の岐路に立たされた中年カメラマンの息子。
この分だとクリスマスも面接に追われそうだ。

一方、悪天候のため空港で足止めを食らった帰省途中の娘は、バーで時間を潰す出征前の兵士に出会う。

一方、若いウェイトレスとのささやかな会話が楽しみで、なじみのダイナーに通いつめている老父は、思いがけない彼女の退職を知らされるのだった。

一方、姉に対してコンプレックスを抱く妹は、プレゼント代金をケチろうと万引に走ったがために警官に連行されてゆく。

クリスマスは幸せに過ごさねばならない。
物語は、そんな呪縛に囚われた人々を代表するような、ある一家のクリスマスイブの一日をコミカルに描いた群像劇。

開幕のわくわく感はどこへやら。
ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」のように観察対象が次々と移ろい行く会話劇は、他人のどうでもいいお喋りを延々と聞かされているような感覚。
その会話内容が絶望的につまらないため、いつまでたっても観客は蚊帳の外だ。

映像は美しいが、視覚的な要素だけでは物足りない。
観客を引き込む力のない駄作。
残念。

恋とニュースのつくり方」のダイアン・キートン
10 クローバーフィールド・レーン」のジョン・グッドマン
アバウト・シュミット」のジューン・スキッブ
「お!バカんす家族」のエド・ヘルムズ、
「テッド」のアレックス・ボースタイン、
「ラザロ・エフェクト」のオリヴィア・ワイルド
「キャロル」のジェイク・レイシー、
「ミッドナイト・ガイズ」のアラン・アーキン
「ヤング・アダルト・ニューヨーク」のアマンダ・サイフリッド
「Re:LIFE リライフ」のマリサ・トメイ
「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」のアンソニー・マッキー共演。

原題「LOVE THE COOPERS」
2015年 制作。