おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ブラック・ファイル 野心の代償

五月も末日を迎えた。
朝からどんより雨模様の一日。

映画「ブラック・ファイル 野心の代償」を観た。

現在死者は3名で、調査の結果次第では今後も増え続ける可能性があるという。
大手製薬会社による臨床試験のデータ偽造が疑われる、薬害訴訟を報じるニュースから物語は幕を開ける。

ここルイジアナ州ニューオリンズに、11連勝の記録を更新中の若手弁護士がいる。
正義のためなら手も汚せる。
そう豪語する彼は、裁判で勝つためなら手段を選ばない。

さて、そんな彼に、SNSを通じて学生時代の元カノがコンタクトを取ってきた。
かれこれ10年ぶりになる。
夫婦関係がギクシャクしていた彼は、ふと魔が差してしまい、セクシーな元カノの誘いにホイホイと乗ってしまった。

元カノはなんと、薬害訴訟で世間を騒がせている製薬会社の老CEOの愛人だという。
しかも、立場を利用して付き合いを強要されているというではないか。

えげつないパワハラだなジジイ!

彼の正義感がメラっと燃えた。

臨床試験データ偽造の証拠を握っているという彼女。
それを元に訴訟を起こせばジジイに勝てる。
巨額の賠償金をふんだくれば、彼の弁護士としての地位と名声も一気に高まるだろう。

そこで彼女の協力のもと、ジジイ本人を訴える民事訴訟に乗り出した彼。
ところが、梯子を外されるような出来事が待ち受けていた。

訪ねて行った元カノが、部屋で変死しているではないか。

どうなっているのだ。
このままでは彼が疑われる。

しかも、彼女は何者かに誘拐され、ジジイのもとに高額の身代金要求があったことをのちに知るのだった。

彼は何者かにハメられてしまったのだろうか。
もう何が何だかワケわかめ。

黒幕はいったい何者か。
物語は、真実をテーマに、出世に目が眩み、薬害訴訟にかかるどす黒い陰謀に巻き込まれてゆく若手弁護士を描いたサスペンス。

きっかけは臨床試験の偽造データだった。
黒幕が思い描いたシナリオに登場人物それぞれの思惑が加わり、波乱の展開を見せたあと、運命の歯車は最悪の結末へとひた進んでゆく。

元カノが10年も前から他人名義を名乗っていたことに全く気づきもしなかった主人公。
また、おそらく薬害被害者のひとりであろうバイク男の動機もいささか短絡的だ。
いろいろ腑に落ちないシナリオの粗さが目に付く。

ついでに、ブラック・ファイルとはいったい何か。
きっかけに過ぎない臨床試験の偽造データを指すのだとしたら残念な邦題タイトルだ。

トランスフォーマー」のジョシュ・デュアメル、
「凍える夜に、盲目の殺し屋トポ」のアリス・イヴ
グレン・パウエル、
アル・パチーノ
アンソニー・ホプキンス
「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」のマリン・アッカーマン
「DEMON デーモン」のジュリア・スタイルズ
「ザ・ホスト 美しき侵略者」のマーカス・ライル・ブラウン、
「メモリーズ 追憶の剣」のイ・ビョンホン共演。

原題「MISCONDUCT」
2016年 制作。