おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ブレア・ウィッチ

じめじめと湿度の高い曇り空の一日。

映画「ブレア・ウィッチ」を観た。

何かに追われ、暗い廃墟の中を逃げ惑う女性の姿が映りこんでいるネット動画。
これは2014年5月15日、ブラック・ヒルズの森で発見されたメモリーカードとビデオを編集したものです。
そんな前置きがなされている。

映っているのは自分の姉かもしれない。
動画を見た青年はいう。

青年が4歳の頃、ブラック・ヒルズの森でドキュメンタリーの撮影中だった姉が撮影隊ごと失踪した。
FBIと警察による大掛かりな捜索が行われたが、森に廃墟らしき建物は無かったという。

でも、姉はまだ生きているかも。

そんな希望を捨てきれず、動画が気になった彼は、映像制作の仲間と連れ立って森に行ってみることにした。

案内を買って出た動画の投稿者である地元の若者らによれば、この森は数々の忌まわしい事件の舞台となったいわくのある場所なのだという。
元を辿れば1800年代、ブレアの町の人々によって行われた魔女狩りだ。
処刑された魔女の呪いなのだろうか。
以来、町民が次々と消え、町そのものが消滅するに至ったという伝説がある。

魔女の呪いなど本当に存在するのだろうか。
ここはひとつ、おれたちが詳らかにしてやろう。

こうして、ドローンやGPSを内蔵した小型カメラに無線機一式を携え、肝試し感覚でキャッキャと森の奥深くに分け入る一行。

建物らしきものを発見できないままテントで一夜を明かした彼らは、翌日目覚めて凍りつく。

それぞれのテントの上に、木で作られた人形がぶら下がっているではないか。
それはさながら呪い人形のよう。

しかも、起きたばかりだというのに時刻はもう14時を回っている。
午後まで寝過ごすなんてありえねえ。

ひぃぃぃぃ、なにこれ。
ガチでヤバイ場所やったんや、ここ。

慌てて撤収する彼らであったが、GPSが壊れてしまったのか戻ることができない。
進めども進めども、堂々巡りでテントを張った場所に再び戻ってきてしまう。

さあ、時間も方角もあやふやな森で遭難してしまった彼らの運命のほどはいかに。

物語は、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」シリーズ第二弾。
興味本位で忌まわしい魔女伝説が残る森に立ち入った若者たちの顛末を、彼ら自身の小型カメラ映像で綴ったモキュメンタリー風オカルトホラー。

暗闇や正体不明なモノは誰でも怖い。
何が起こっているのか分からない状況と、まるで森そのものが悪意を持ち襲い掛かってくるような、怪異の正体を曖昧にした演出が恐怖を掻き立てる。

何よりも恐ろしいのは、「グレイヴ・エンカウンターズ」と同じく、日常の中に潜む異界というシチュエーションではないかと思う。

怪異が起こっているというのに無防備にもテントの内に籠もっている彼らの行動には疑問符が付くが、そこそこ怖い一作。
前作を観ていなくとも単体で楽しめるつくり。

ジェームズ・アレン・マキューン、
キャリー・ヘルナンデス、
コービン・リード、
ブランドン・スコット、
ウェス・ロビンソン、
ヴァロリー・カリー共演。

原題「BLAIR WITCH」
2016年 制作。