おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

エイリアン コヴェナント

湿気を含んだ真夏の空気に少し近づいてきた。
日差し眩しい一日。

映画「エイリアン コヴェナント」を観た。

ガラス張りの向こうに雄大な自然を見下ろす。
ここは白く静謐な空間。

目覚めたばかりのアンドロイドが、彼の創造主である資産家と対話をしている。
科学の粋を集めてつくられたアンドロイドは、命に限りのあるこの創造主が「完全」ではないことをすぐさま悟った。
そんなシーンから物語は幕を開ける。

銀河宇宙をオートパイロットで航行する巨大な船がある。
クルーと2千もの乗客を乗せ、遥か彼方の惑星を目指す移民船コヴェナント号だ。
一体のアンドロイドがコールドスリープ状態にある彼らの管理を任されている。

そんな船を突然のアクシデントが襲う。
恒星のフレアを受け船が破損したのだ。
アンドロイドは慌ててクルーたちを目覚めさせるも死者を出す惨事となってしまう。

気を取り直し、さっそく修復のため船外作業に当たるクルーたち。
そこで彼らは、宇宙空間を漂う音声データをキャッチした。

誰がどこから発信しているのだろう。
それは誰もが知る「カントリー・ロード」の歌ではないか。

どうやらこの近くの惑星のようだ。
7年も先の惑星を目指さなくても、この近くに人が住める環境が存在するということではないのか。
彼らは急遽進路を変更し、いわくの惑星に向かい軌道上から探査船を送り込んだ。

大気圏を突破した探査チームの眼下には水を湛えた緑豊かな光景が広がる。
しかし、そこは生物の気配が全く感じられない静かな大地だった。

やがて彼らは不時着したであろう宇宙船を目の当たりにする。

ああっ!それはッ!
前作「プロメテウス」でヒロインが脱出に使った船ではないかッ。
ああ、なんだかとてつもなく嫌な予感がするよ。

物語は、人類を創造した神なる存在を求めて旅立った「プロメテウス」の後日談。
歌に誘われ、ある惑星を訪れた移民船クルーたちの顛末を描くSFホラー。

今回は人間ではなく、彼らに随行するアンドロイドにフォーカスを当て、その内面を描き出す。

完全なる存在への強い憧れ。
しかし、自分を創造した人類はもちろん、人類を創造した神もまた完全なる存在ではなかった。
こうして知的好奇心に駆られるアンドロイドが辿り着いた答えとはなにか。
それは我々人類がそうであったように、自らが創造主たる神になるということであった。

そもそもが人間を模してつくられた存在なのだから、彼の反乱ともいえる行動も至極まっとうに思える。
あらかた先が読めてしまうストーリーながら、流出説にちなんだ人類起源とエイリアン誕生に迫る「プロメテウス」から続く一連の流れは、従来のエイリアンシリーズよりも好みだ。

ジェームズ・フランコカメオ出演なのだろうか。
開幕早々あっさりと退場してゆく彼に驚いた。
なんだかすごくもったいない。

アサシン クリード」のマイケル・ファスベンダー
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のキャサリン・ウォーターストン
パブリック・エネミーズ」のビリー・クラダップ
「ブルーに生まれついて」のカルメン・イジョゴ、
「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日」のダニー・マクブライド、
エイミー・サイメッツ、
テス・ハウブリック、
ヘイトフル・エイト」のデミアン・ビチル
ナサニエル・ディーン、
ジャシー・スモレット、
「ブレア・ウィッチ」のキャリー・ヘルナンデス、
ジェームズ・フランコ
ガイ・ピアース共演。

原題「ALIEN:COVENANT」
2017年 制作。
R-15+