おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ザ・スクワッド

遠く雷が聞こえる、やや曇りがちな一日。

映画「ザ・スクワッド」を観た。

ビル群の灯りがきらめく夜のパリ。
軽い雑談をまじえ車を走らせる人々がいる。
マシンガンや野球バットといった物々しい武器をたずさえた彼らは強盗だろうか。

ほどなく彼らは、今まさに強盗団が押し入っている倉庫に車ごと派手に突っ込んだ。
あっけにとられる強盗団。
激しい銃撃戦と格闘をまじえながら強盗団を次々となぎ倒してゆく刑事たちの大捕り物から物語は幕を開ける。

彼らは強盗事件を担当するパリ警察の特殊捜査チーム。
チーム内の人間関係は濃密で公私を超えた付き合いだ。
このチームを率いる熟年のリーダーは夫のいる部下の美人女刑事と不倫関係にあり、こうした事件の夜は二人がつかの間の逢瀬を楽しむ時間でもあった。

さて、馴染みの情報屋から、ある銀行襲撃計画の有力情報を得たリーダーが捜査に乗り出した矢先の出来事じゃった。
空きポストだった上司の席に、女刑事の夫が赴任してきたではないか。

ぐぬぬ、気に食わねえ。

事務方の新署長と現場一筋の自分とでは捜査方針がまるで違う。
何よりカノジョの夫っていうだけで腹が煮えくり返るわ。

驕り高ぶる彼は新署長の指示など耳を貸さず、いつもの荒っぽい手口の捜査でチームを引っ張ってゆく。

あーあ、果たしてこんな調子で容疑者を捕らえることが出来るのだろうか。

物語は、強盗事件を追うパリ警察の特殊捜査チームを描いた刑事アクション。

アクションシーンが強調され、バディムービー風味の台詞の掛け合いや肝心のストーリーがなおざりになっている。
事件の謎をひも解いてゆく緊張感や焦燥感もほとんど感じられず。
主人公である特捜チームのボスをはじめ、誰一人として心寄せる人物が登場しないのはなぜだろう。
何かがおかしい。
見どころがまったく見出せない駄作。
残念。

プロヴァンスの休日」のジャン・レノ
アルバン・ルノワール
カテリーナ・ムリーノ
ヒア アフター」のティエリー・ヌーヴィック、
ウマール・ディアウ、
ステフィ・セルマ、
セマスティアン・ララン、
ジャン・トゥーサン・ベルナール、
ヤコブ・セーダーグレン共演。

原題「ANTIGANG」
2015年 フランス、イタリア制作。