おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

CUB/カブ 戦慄のサマーキャンプ

天気は下り坂。
どんより曇り空の一日。

映画「CUB/カブ 戦慄のサマーキャンプ」を観た。

これからサマーキャンプに向かうアントワープボーイスカウトがいる。
隊長、副隊長に率いられた小学生の少年たちとブルテリア一匹からなる彼らはカブ隊。

森のキャンプ場周辺では、カイという狼少年による怪事件が相次いでおり、そいつに噛まれると恐ろしい狼人間になってしまうという。

まじかよ。
うそくせえ。

隊長のビビらせ話などものともせず、カブ隊は元気に出発した。
トラックは、サバイバルゲームの舞台になりそうな廃墟が立ち並ぶ過疎の町を抜け森へ進む。
ところが目的のキャンプ場にはやかましいバギーを乗り回す地元のヤンキーが居座っているではないか。

仕方がない。
キャンプに適した広場を探し、さらに森の奥深くへトラックを進める彼らの前に程よく開けた場所が現れた。
ただし、そこは地元の人間は近寄らない、いわくつきの場所だという。
地元の巡査によると、その昔、倒産したバス会社の社員がここで何人も首を吊ったというのだ。

キャンプに適した場所だし問題はなかろう。
子供たちには黙っていよう。

こうしてそれぞれの役割のもとキャンプの設営が始まった。

そんな彼らの様子を森の中から伺う不気味な人影がある。

いち早く気配に気づいた子供がいた。
冒頭のビビらせ話を真に受けた、いじめっ子の標的になりやすい内向的な子だ。
しかし、言葉足らずの彼がいくら狼少年の存在を訴えようにも、隊のメンバーからは嘘つき呼ばわりされるだけだった。

危機感のないカブ隊のキャンプに忍び寄る不気味な人影。
それは本当に狼少年なのだろうか。

物語は、フランスの森にキャンプに来たボーイスカウトたちの顛末を描くホラーサスペンス。

人間を狩るための森に立ち入ってしまった彼らの運命のほどはいかに。
虐待を受けて育った子供が狂気に目覚めてゆく過程が、襲い来る恐怖と共に描かれる。
周囲の理解を得られず、差し伸べる手に恵まれなかった子供の顛末としてはあまりに残酷だ。
ちゃんと子供の目線に立って接していますか、と我々大人に対して問う。

ボーイスカウトの子供たちと同世代の子らには向かないレイティング。
大人にも子供にも容赦がないとはいえ、子供が死ぬ場面をわざわざ見せる必要があったのだろうか。
救いのないはなはだ悪趣味な一作。
残念。

マウリス・ルイテン、
ルイス・レンメンス、
ノア・タンブウェ・カバティ、
ティトゥス・ド・ヴォーフト、
ステフ・アーツ、
エヴェリン・ボスマンス、
ジャン・ミシェル・バルタザール、
ヤン・ハムネカー共演。

原題「CUB」
2014年 ベルギー制作。
R-15+