おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

BRICK ブリック

日差し暖かな布団干し日和の一日。

映画「BRICK ブリック」を観た。

明け方の冷えた空気が辺りを包み込む。
ここは山の斜面をえぐるように造られた排水トンネル。
その入り口に転がる若い女性の遺体を、悲しみと後悔の入り混じった眼差しで見つめるメガネ男子の姿から物語は幕を開ける。

時は2日前に遡る。
ここは町の高校。
メガネ男子のロッカーにメモが入っていた。

12:30 サルメントソとデルリオ

メッセージは道路分岐標識の道端にある公衆電話ボックスを示している。
時刻通りに行くと公衆電話が鳴った。

かけてきたのは彼を振った元カノ。
話をするのは2ヶ月ぶりくらいだろうか。
なにやらとてつもないヘマをやらかしたという。
動揺し、尋常ではない怯えようだった。

いったい何があったというのだろう。
悪いブリックがどうのと言っているが、彼にはよく分からなかった。

金持ちのパリピたちと過ごす華やかな高校生活に憧れ、誰も来ない校舎の裏で独り飯をする彼を捨ててあっちの世界に行った女だ。
そんな流されやすい弱さはあるけれど、悪い娘じゃない。
できることなら助けてやりたい。

彼女は今どこにいるのか。
まずはその無事を確かめなくては。
手始めに彼は、元カノが親しくしていたランチ友達を当たってみることにした。

元カノはなぜ殺害されたのだろう。
物語は、カリフォルニア州の高校を舞台に、独自捜査によって元カノ殺害事件の真相を探るメガネ男子を描いたミステリー。

元カノが憧れた華やかな世界の裏側とはいかに。

持ち前の機転と駆け引きを駆使した綱渡りのような捜査によって、若者を通じて広がる麻薬汚染の実態に迫ってゆく。
一触即発ともいえる緊張感を伴う、手に汗握る展開が見どころ。

自分にとって本当に大切なモノってなんだろう。
軸のぶれない主人公の姿を通して、ややもすれば周りに流されがちな若者に問いかける。
物悲しいテーマ曲「Emily's Theme」が耳に残る一作。

「スノーデン」のジョセフ・ゴードン・レヴィット、
スティーラーズ」のマット・オリアリー、
エミリー・デ・レイヴィン、
ノラ・ゼヘットナー、
ドン・ジョン」のミーガン・グッド、
「キャビン」のブライアン・ホワイト、
LOOPER/ルーパー」のノア・セガン、
スティーラーズ」のルーカス・ハース
ノア・フレイス、
リチャード・ラウンドトゥリー共演。

原題「BRICK」
2005年 制作。
R-15