おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

リメンバー・マイ・ネーム

昨日までとはうって変わって、どんより雨まじりの一日。

映画「リメンバー・マイ・ネーム」を観た。

ごつごつした岩だらけの山の斜面に沿った道路を一台の車がゆく。
煙草をふかすドライバーは女性だ。
開けた場所に車を停めると、彼女は眩しそうにあたりの景色を見回す。
そんなシーンから物語は幕を開ける。

煙草の消し方が独特な彼女は、服役を終え出所したばかり。
どおりで存在感のない地味な佇まいだ。
この町で人生の再出発をはかるつもりなのだろうか。
さっそくドレスや靴を買い込み、髪を結い上げると少し洒落た装いになった。

おや?
でも彼女ちょっと変だ。

この町で若い妻と暮らす大工のオッサンにつきまとっている。
車で後を追い、無言電話を繰り返し、果ては家の庭を荒らす嫌がらせにまで発展してゆく。
爽やかな再出発とは程遠い、ストーカーではないか。
オッサンと彼女の間に一体何があったというのだろう。

彼女がこの町にやってきたその目的とは何か。
別れた男に対する未練なのか。
それとも・・・。

物語は、元夫につきまとうストーカー女の恐怖を描いたサスペンス。

エスカレートしてゆく彼女の凶行を不気味に捉えた前半から一転。
後半は、自分を捨てた男と決別する強い意志を秘めた女の姿を描き出す。
未練たらたらなのはいつの時代も女ではなく男のようだ。

いまいちパッとしないオッサン役はミスキャストではなかろうか。
若い女にモテるようには見えないし、ましてストーカーまでして追いかけたくなるようなタイプにも見えない。
ジェラルディン・チャップリンの常軌を逸した役作りが素晴らしかっただけに残念。

「インポッシブル」のジェラルディン・チャップリン
アンソニー・パーキンス
ティム・トマーソン
ベリー・ベレンソン、
モーゼス・ガン、
インデペンデンス・デイ リサージェンス」のジェフ・ゴールドブラム
アナベル 死霊館の人形」のアルフレ・ウッダード
アラン・オートリー共演。

原題「REMEMBER MY NAME」
1978年 制作。