おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

マネキン

曇りがちで気温上がらず、空気の冷たい一日。
本日最終日を迎えたバレンタインフェアは盛況なようで、山積みだった高級チョコの箱がだいぶごっそりと減っていた。

映画「マネキン」を観た。

遥か昔の古代エジプト
ミイラに扮して墓所に隠れている若い女のもとへ、母親が訪ねて来た。
どうやら彼女は結婚が嫌で家から逃げ出してきたらしい。
女が自由に生きられないことを嘆いている。
そこへ突然の轟音。
墓所を揺るがせる地響きと共に、彼女は忽然とその姿を消す。
果てさて、彼女はいずこへ。

さて、所変わってここは現代のフィラデルフィア
マネキン工場で働く青年がいる。
彫刻家志望の彼は美しさにこだわりすぎるあまり、すこぶる生産効率が悪く仕事をクビになってしまった。
以来、仕事を転々とするもこの性格が災いし、いずれも長続きせず。
とうとう恋人にも愛想を付かされる始末。

そんな時、ひょんな縁から傾きかけた老舗デパートに雑用係の職を得る。
そこのショーウィンドウに彼女はいた。
それは忘れもしない、彼が工場で最後に手がけた美しいマネキンだった。

やあ、また会えたね。

彼の心は躍った。

さて、誰もいなくなった夜更けを狙い、彼はショーウィンドウの彼女に愛をささやく。
その時、奇跡が起こった。
なんと、彼女が生身の女になって語りかけてきたではないか。
うひゃあ。

古代エジプトから様々な時代を巡ってきたという彼女。
見るもの全てが珍しく、深夜のデパートで二人はキャッキャと大はしゃぎ。

やがて朝を迎え、ショーウィンドウで目覚めた彼が目にしたもの。
それは再びマネキンに戻ってしまった彼女と、自分が手がけたとは思えない斬新なショーウィンドウディスプレイだった。

これは魔法なのか。
それとも精神を病んだ彼の妄想に過ぎないのか。
物語は、男の妄想炸裂。
美しいマネキンに惚れ込んだ青年が繰り広げるファンタジックなドタバタラブコメディ。

分かりやすいベタなストーリーを80年代のシャレオツな歌とパフォーマンスで無駄に引き伸ばしている。
時代の雰囲気を懐かしむ分には良いが、ひねりのない子供じみた笑いが合わず終始退屈。
残念な駄作。

セント・エルモス・ファイアー」のアンドリュー・マッカーシー
キム・キャトラル
エステル・ゲティ
メシャック・テイラー
キャロル・デイビス
ティーブン・ビノビッチ
クリストファー・メイハー
「ザ・ウォッチャー」のジェームズ・スペイダー
G・W・ベイリー共演。

原題「MANNEQUIN」
1987年 制作。