おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

アルマゲドン・コード

ぽかぽかと暖かな一日。
街行く人々も今日は軽やかな春のコートを纏っているというのに、風邪気味の自分だけがまだ着膨れている。

映画「アルマゲドン・コード」を観た。

ここはモスクワ ルビヤンカの執務室。
呼ばれた女性が入ってきた。

米国の潜水艦から盗み出された核兵器パキスタンのテロリストの手に渡った。
しかも、改造を施された核兵器はモスクワを含む世界の4大都市を狙っているという。
この事実が知れ渡ったら世界は大騒ぎになるだろう。
そこで彼女に極秘任務が与えられた。

側近としてテロリストに近づき、奴らの野望を水面下で阻止せよというのだ。
こうしてやってきた砂埃舞うパキスタン南部。
すわ、いよいよ敵のアジトに潜入か。

・・・と思いきや、ニカブを纏った彼女は既に側近として潜入済みであった。
仕事早ッ。

核爆弾は送信機からコードを受けることで起動するという。
つまり、送信機の在り処とコードさえ分かれば誰にでも起動が可能だ。
この世界の終わりを招くコードを巡って争奪戦が勃発。
アジトに急襲をかけてきた別のテロ組織によってコードの手がかりとなる貸金庫の鍵が強奪されてしまった。

コードは3つに分割され、それぞれ知人の手に託されているという。
今際の主から鍵を奪った敵の情報を得た彼女は、急ぎパリへと飛ぶのだった。

世界を救うのはアメリカのヒーローばかりとは限らない。
物語は、テロリストの核攻撃を阻止すべく奮闘する、ロシアの女エージェントを描いた華麗なるスパイアクション。

パリ、フィレンツェ、ベルゲン、クアラルンプールと世界を股にかけてコードを巡る悪党との駆け引きが繰り広げられる。
その上、核兵器を追ってしゃしゃり出てきたCIAまでが彼女の行く手を阻む。
向かうところ敵ばかりだ。

コートをはだけ下着姿で拳銃を撃ちまくる、スタイリッシュな姐さんの雄姿に痺れる。
ほぼ無敵の姐さんなので緊張感にはやや事欠くが、この怒涛のごとき窮地をどういった技で乗り切るのかという視点で、余裕を持って楽しむことができる。

ただ、テンポは非常に良いのだが、数時間後の事象も数年後の事象もごった混ぜで展開してゆくので時間の感覚がおかしくなる。
また、フラッシュバック風にして織り交ぜた回想も中途半端で、彼女の過去を十分語るには至っていない。
イロイロ惜しい一作。

アナスタシア・ザヴォロトニウク
デイ・ウォッチ」のウラジミール・メニショフ
シラノ・ド・ベルジュラック」のヴァンサン・ペレーズ
オスカル・クヘラ
フューリアス 双剣の戦士」のアレクセイ・セレブリャコフ
ロニー・クラメール共演。

原題「APOCALYPSE CODE」
2007年 ロシア制作。