おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ZOOMBIE ズーンビ

びゅうびゅうと冷たい北風吹き荒れる晴天の一日。
朝のご挨拶に駆け回る選挙カーの甲高い声で目が覚めた。

映画「ZOOMBIE ズーンビ」を観た。

緑溢れる広大な敷地が眼下に広がる。
ここはエデン野生動物園。
エデンの園をモデルに、絶滅危惧種の動物たちの保護を目的として開設された施設だという。
このたび、この園を一般公開することになった。
祖父の夢を引き継いだ女性経営者のプロモーション映像から物語は幕を開ける。

両手に檻を抱えた職員が、慌しく園内の診療所に駆け込んでくる。
小型の霊長類に未知の感染症が広がっているようだ。
心肺停止した猿を救うべく、獣医師は蘇生のための薬を投与した。

猿は目覚めた。
でもそれは、先ほどまでの猿とは別物だった。
凶暴化したそいつはたちまち獣医師たちに襲い掛かるではないか。
さあ、大変。

そんなことが起こっているとも知らず、園では実習で訪れた大学生たちを迎え入れていた。
そこへ鳴り響く診療所の警報。
獣医師たちとは連絡が取れず埒が明かない。

そこで、念のため大学生を連れた警備スタッフを向かわせることにした。
さて、彼らが診療所で見たものとは・・・。

もしも動物園でソンビウイルスが蔓延したら。
物語は、そんなゾンビと化した動物たちが襲い来る恐怖を描いたゾンビパニック。

広大な園内に孤立してしまったスタッフや大学生たち。
動物たちが次々と感染し凶暴化してゆく中、彼らが助かる術はあるのだろうか。

ご都合主義的なストーリーにユーモアのない台詞が乗っかっているだけ。
この先どうなるのだろうかと観客を惹きつける要素があまりにも乏しい。
さりとてお粗末なCG映像で補うことも出来ず、台詞の間が持たない。

意外な点は、おそらく真っ先に死亡フラグが立つであろうと予測していたスカした野郎が、危機的状況に順応しタフに闘いゆく姿。
ゾンビコアラと対峙する子供と同様、作品の見どころのひとつだろうか。
どうしようもなくつまらない駄作であるが、合成を多用し本物の動物をほとんど使っていないところに作り手の良心を感じた。

キム・ニールセン
アイオン・バトラー
アンドリュー・アスパー
ブリアナ・ジョイ・コーマー
マーカス・アンダーソン
カイウィ・ライマン
アーロン・グローベン
タミー・クライン
アイザック・アンダーソン
ララ・ネスター共演。

原題「ZOOMBIES」
2016年 制作。