おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

スリーピング・ビューティー 眠れる森の美女と呪われた城

気温上がらず冷たい風が吹き荒れる。
不安定な空模様の一日。

映画「スリーピング・ビューティー 眠れる森の美女と呪われた城」を観た。

昔々、ある王国に姫君が誕生した。
国王は、国中の魔女を祝賀の席に招いた。
魔女たちは「夜明け」と名づけられた姫君に代わる代わる祝福のまじないをかけてゆく。

そこへ、ひとりだけ招かれなかった魔女がひょっこり現れた。
この魔女、どことなく上沼恵美子に似ている。
姫は16歳の誕生日までに指に刺し傷を負い、無礼な両親のせいで死ぬだろう。
・・・こんな恐ろしい呪いをかけてゆくくらいだから、招かれなくて当然至極だ。

いいえ、純粋な心を持つ王子のキスで目覚めるまで眠りに落ちるだけです。
他の魔女が救いのまじないを差し伸べた。

それを聞いた国王は、いてもたってもいられない。
さっそく国中の糸車の針を燃やすよう命じ、姫君を城の塔に閉じ込め守るのだった。

月日は流れ、姫君は無事16歳の誕生日の夜を迎える。
ついに呪いに打ち勝った!
国を挙げてのお祭り騒ぎの最中のことじゃった。

魔女に惑わされた姫君は糸車の針で刺し傷を負う。
しかも、16歳まであと数日足りなかった。
全ては恐ろしい魔女の策略じゃった。
こうして姫君だけでなく、国中が深い眠りについてしまうのだった。

それから100年。
さて、ここにどうしょうもない放蕩王子がいる。
責任を果たさない自身の身代わりに、いつも従者の青年を鞭打たせているクソ野郎だ。
そいつがひょんなことから眠りの姫君の伝説を知る。
王子は、姫君のお宝と不動産に目が眩んだ。

さっそく取り巻きの騎士と従者の青年を引き連れ、いわくの伝説の王国へ向かう。
それは山一つ越えた目と鼻の先。
なんや、近所やないかッ!

しかし彼らが立ち入った城は、ただの城ではなかった。
ネクロマンサーのラスボス魔女が支配する魔境と化していた。

物語は、おなじみ「眠れる森の美女」を大胆にアレンジ。
魔物やゾンビが跋扈する魔境に迷い込んだ王子一行の顛末を描いたファンタジックなホラーアドベンチャー

一行の中では常に捨て駒扱い。
王子のどんな理不尽な命令にも、忠犬のごとく付き従わねばならない青年の悲壮感。
そして、ステレオタイプな王子像を破壊する、放蕩王子のクソっぷりが見どころ。

城といっても城下町もない、田園地帯に囲まれたただの荘園屋敷だ。
何日もかけて攻略するほど広い敷地ではなく、舞台装置としてはちと物足りない。
また脚本が悪いのか、はたまた演出が悪いのか役者が間を持て余しているように見受けられた。
映画づくりは難しい。
名台詞が詰まったシェイクスピア劇のようにはいかないようだ。
残念な駄作。

ゲーム・オブ・スローンズ」のフィン・ジョーンズ
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スリーピー・ホロウ」のキャスパー・ヴァン・ディーン
キャサリン・オクセンバーグ
グレイス・ヴァン・ディーン
マヤ・ヴァン・ディーン共演。

原題「SLEEPING BEAUTY」
2014年 制作。