おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

エミリー 悪夢のベビーシッター

朝からどんよりの空模様。
しとしと雨が降り、通りを行く人も少ない。

映画「エミリー 悪夢のベビーシッター」を観た。

ここは緑豊かな住宅街。
スマホン片手に忙しそうに歩道を行く若い娘がいる。
通話の内容から察するに、どうやら彼女はベビーシッターをやっているようだ。

ねえ、郵便局はどこかしら?
通りがかった車の運転手が彼女に尋ねる。
よく分からず答えに詰まった彼女は、ちょうど歩いてきた見知らぬ男を捕まえて聞こうとした。

その時じゃった。
男は娘を羽交い絞めにするなり、そのまま車に押し込むではないか。
ひぃいいいいい。
なんと運転手の女と男はグルだったのだ。
こんなことってあるんですねえ。
世の中つくづく恐ろしい。
白昼堂々、閑静な住宅街で起こる物騒な誘拐事件から物語は幕を開ける。

さて、これからベビーシッターの世話になる一家がいる。
今夜は夫妻の記念日だという。
来られなくなった馴染みのベビーシッターに紹介してもらった人だが、SNSでの評判も良いらしく安心して任せられそうだ。

自宅ポーチで待ち構えていた彼女は、行って来まーすと何食わぬ顔でベビーシッターを迎えに来た雇い主の車に乗り込んだ。
でもね、立ち上がる時、彼女はスニーカーに付いた血痕をさっと拭ったんだ。
それってつまり・・・そういうこと!?
ひぃいいいいい。

こうして何も知らない夫妻は、11歳の長男を筆頭に3人の子供たちの世話を依頼し出かけていった。
彼女は金品を物色するだけでなく、巧みに子供たちを手なずけ、子供の好奇心という危険な一面をあぶりだすように焚きつけてゆく。
彼女はいったい何がしたいのだろう。
さあ、殺しも厭わないなりすまし女の目的とはいかに。

物語は、何も知らず恐ろしいなりすましベビーシッターを引き入れてしまった一家を襲うサイコスリラー。

目的が分からないというのが何より怖い。
でもそれが分かってしまうと、とたんにストーリーに綻びが見え始める。

狂人ならではの理解しがたい思考と片付けられてしまいそうだが、子獲りにしては呆れるほど手際が悪すぎやしまいか。
冒頭の誘拐劇がスマートだっただけに違和感を覚える。
どうも腑に落ちない一作。
残念。

「ラザロ・エフェクト」のサラ・ボルジャー
ブラックホーク・ダウン」のクリス・ビーテム
「教授のおかしな妄想殺人」のスーザン・プルファー
ジョシュア・ラッシュ
カーリー・アダムズ
トーマス・ベア
ダンテ・ホーグランド
エリザベス・ジェイン共演。

原題「EMELIE」
2015年 制作。