おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

ウィリーとフィル 危険な関係

湿度が高く、夏の空気に近くなってきた。
すっきりしない薄曇りの一日。

映画「ウィリーとフィル 危険な関係」を観た。

映写機の眩い光が暗がりを照らし出す中、人々はじっとスクリーンを見つめている。
時は1970年。
ここニューヨークの小さな映画館に、映画好きのユダヤ系青年がいる。

上映も終わりロビーで映画情報誌を眺める彼は、そこでひとりの男に出会った。
何気なしに会話を交わすうち、共にトリュフォー監督のファンだということに気づく。
二人はたちまち意気投合。

イタリア系のそいつも徴兵を逃れた反戦派で、女性との愛のない交際に虚しさを感じているという。
うーん、何から何まで一緒ではないか。
以来、二人は何かにつけてつるむ大親友になった。

ほどなく二人はひとりの女性に出会う。
彼女もまた映画ファンにして反戦派。
愛とは何か答えが出せずにいる二人と同じ悩みを抱えていたこともあり、これまた意気投合。
あたしたち、運命共同体ね。
こうして大親友のメンバーがもうひとり増えた。

ところが、男と女。
好きが高じればおのずと肉体関係が生じる。
彼女に言わせれば、女は所有物ではないのだから、わたしは誰のモノでもない。
どちらも大好き。
別れたくないわ。

一方、男たちの悩みは尽きない。
彼女と関係を持つことにより、親友を裏切るような罪悪感を覚えるのだ。
彼女を独占したいけど、それはできない。

さあ、親友から奇妙な三角関係になってしまった彼ら。
この先どうなってしまうのだろう。

物語は、大親友となった男女三人の紆余曲折を描くほろ苦いヒューマンドラマ。

愛を独占する喜びと共有する喜びは果たして両立するだろうか、と物語は問いかける。

性愛を持ち込むことによって、おのずと親友という関係は終わりを迎える。
つまり性愛から、友情にあっては不都合な独占欲が生じてしまうから。
そんな当たり前といっちゃあ当たり前の出来事をだらだらと見せ付け、観客をヤキモキさせる。

時代背景を語る町山さんの解説がなければ見どころがさっぱり分からない一作。
好みに合わず、残念。

ツイン・ピークス」のマイケル・オントキーン
レイ・シャーキー
マーゴット・キダー
ジャン・マイナー
「危険な情事」のトム・ブレナン
キャスリーン・マガイア
カーキー・ハンター
月の輝く夜に」のジュリー・ボヴァッソ
ルイス・ガス
クリスティーヌ・デ・ベル共演。

原題「WILLIE & PHIL」
1980年 制作。
PG-12