おかめさんのキネマ手帖

映画の予備知識は限りなくゼロに近いのが理想や。 そう思うてるライトユーザーなオバハンがつぶやく ぼちぼちな映画日記やで。

キル・オア・ダイ 究極のデス・ゲーム

じめっとした晴天の一日。
すっかり夏の空気だ。
熱帯夜に動かないでは命に関わるのでエアコンの試運転をやってみた。
だいぶ古くなったが、この夏もまだいけるようだ。
がんばれ白くまくん。

映画「キル・オア・ダイ 究極のデス・ゲーム」を観た。

このたび「マフィア」が新シーズンを迎えて復活するという。
リアルゲームで人が死ぬ様子を生放送する世界的人気番組だ。

時は近未来2072年。
ネオン輝くビル群がそびえる未来都市モスクワ。
なかでもひときわ高く禍々しいビルのてっぺんに、さながら魔王のごとく佇む男がいる。
彼こそは「マフィア」の製作者にしてゲームマスター
さあ、いよいよ究極のサバイバルショーが始まろうとしている。

10億ルーブルという高額の賞金を巡ってしのぎを削る挑戦者は11名。
彼らは円形に向かい合う拘束具を兼ねた棺桶型装置に腰を下ろす。
上は85歳の億万長者から、下は18歳の受刑者まで、実に様々な経歴を持つ老若男女たちだ。

この11名のうち、9名は罪無き市民。
あとの2名は本物のマフィアだという。

昼時間はトークをまじえた多数決でマフィア候補1名を決める。
続いて夜時間になると、マフィアが犠牲となる市民を1名選ぶことができる。

この昼時間と夜時間が繰り返されることによって選ばれる犠牲者は、観念の世界に送り込まれ、それぞれが最も恐れる恐怖によって死んでゆく。
その様子を世界中が固唾を呑んで見つめるのだ。

話し合いでマフィアを見つけ出せれば市民側の勝利。
最後まで正体を隠し通せればマフィア側の勝利となる。

生き残れなくては勝者になれず、賞金を手にすることも出来ない。
さて、このルールは挑戦者の心理にどういう影響を及ぼすのだろう。

物語は、人の観念を可視化して見せるテクノロジーが可能にした、リアル人狼ゲームを描くSFサスペンス。

なぜ彼らは命をかけたゲームに挑戦するに至ったのか。
それぞれの背景や動機をまじえつつ、残酷なゲームの行方を見つめてゆく。

命や高額賞金がかかっているため、マフィアを駆逐するゲーム本来の目的とはズレた方向に人の思惑は働く。
ゲームの肝である腹の探り合いがほとんどなされず、効率重視といわんばかりにテキトーな候補者を挙げ、多数決へという流れになりがち。
おそらくそういった人の心理を描きたかったのではないかと推察するが、CGを駆使したお仕置き空間ともいうべき観念の世界の描写に重点を置きすぎ、全体的に底の浅い印象。
残念。

デイ・ウォッチ」のヴィクトル・ヴェルズビツキー
ナタリア・ルドバ
エフゲニー・コリヤコフスキー
アレクセイ・グリシン
ヴェニャミン・スメホフ
ユーリ・チュールシン
ヴィチェスラフ・ラズベガエフ
オルガ・トゥマイキナ
アンドレイ・チャドフ
アルチョーム・スチコフ
ヴィオレッタ・ゲトマンスカヤ
ヴァディム・ツァラティ
カレン・バダロフ共演。

原題「MAFIA:SURVIVAL GAME」
2016年 ロシア制作。